SKILL UP
2019.05.10
SKILL UP
2019.05.10
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450名を超えるフリーランスママのクリエイターが所属している、マムズラボ株式会社。今回はそちらより依頼を頂いて、同社主催のセミナー『マムズラボカレッジ』にフリマネ編集部が潜入取材してきました!
受講したのは 「どうしてあの記事、単価が10万円?」“オウンドメディアの上流・裏側”を理解する講座 。オウンドメディアを使うのは、どんな事業に向いているのか? そもそもオウンドメディアって何なのか? 基本的な疑問からメディアを作成する具体的方法まで、みっちり学んでいきます。
========目次========
実際に参加してきました
├ まずは自己紹介から
├ そもそもオウンドメディアとは?
├ 現場で実際に行われている、オウンドメディアのつくり方
└ オウンドメディアに関するまとめ
受講してみて
├ テーマ自体は使えるが、ある程度の知識が必要
└ 編集部総評:★★★★☆
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参加者は30代~40代の男女10名ほど。まずは講師の寺倉そめひこさん含め全員で、簡単な自己紹介をします。編集者、ライター、ディレクターなど常にwebを使用する人だけではなく、「普段は紙媒体のライターだけど、webメディアにも興味があって来ました」という方も。
皆さんそれぞれPCを持ち込んだり、ノートにメモを書き留めたり。当たり前ですがボールペンでノートにメモ取って良いんですね。web系のセミナーって、全員PCカタカタしながら話を聴いてるイメージがあったので。少し安心です。
自己紹介や、寺倉さんの会社MOLTSについての紹介が終わったら、いざ講義へ!
世の中に出回っているメディアは、大きく分けて次の2種類。
●商業メディア……主にお金稼ぎが目的。
●オウンドメディア(自社で所有する-OWND 情報媒体-MEDIA)……問合せ数や認知度(資料DL数)の向上が目的。
オウンドメディアは、事業の課題を解決するためのもの。どれだけの結果が出たのか(=問合せ数UP、資料DL数UPなど)を重視することから、なんとオウンドメディアでPV数を見ることは少ないのだそうです。「メディア=PV数」というわけではないんですね。
ちなみに企業のコーポレートサイトやSNS(Facebook、Twitter)などがオウンドメディアに当てはまるので、SNSが普及しているこの時代、ほとんどの人がオウンドメディアを持っているということにもなります。知らないうちに個人のオウンドメディアを使っていたとは。ちょっと意外です。
次に実践編。より効果的なオウンドメディアをつくって運営するために、寺倉さんの会社でオウンドメディアを制作するときの、実際の手順を伝授してもらいました。12手順とかなり細かく分かれていますが、この手順を踏めば、次に自分が何をするべきなのかがわかります。
①何が課題なのかを見つけ、目的を定義する
いきなりお金稼ぎを目的にするのは間違い。まずは事業の課題を見つけるところから。
②定義した目的は、そもそもオウンドメディアで有効なのかを検討する
ヘルスケア・医療等の分野は先々の見通しを立てづらく、オウンドメディアには向いていないので注意!
③課題を解決した時の成果を定義する
商品への問合せ数なのか、その後の売上なのか、どういう状態を成果とするか考える。
④ターゲットを絞る
誰に向けてオウンドメディアを作れば成果を得られるのかを考える。これを手順①に持ってこないこと!
⑤カスタマージャーニーマップを設計する
目的とする成果は、現在ターゲットにどういう認知をされていて、どういう検索をしているのか、そしてその動きをどう変えたら成果達成となるのか考える。
⑥成果指標を達成するために、どのようなストーリーを作るのか検討する
ターゲットの動きを変えるために、検索されるワードをイメージするなどして、成果達成と関連付けるための記事構想を練る。
⑦KPIツリー設計
最重要成果(KGI)を達成するために必要な成果(KPI)は何なのか考える。1つのワードからどれだけ派生させていくかが重要。
⑧コンセプトをつくる
「コンセプト→成果」ではなく「成果主義→コンセプト」の順で考えること。
⑨グロース設計
目的達成のための課題、ターゲットの態度の変え方、タッチポイントの使い方、課題の規模を再確認する。
⑩コンテンツ設計
コンテンツと一緒に、サイト全体のつくりも考える。
⑪サイト制作、効果測定
効果測定ではアナリティクスを利用してターゲットの流入経路や訪問状況を確認し、現状のコンテンツが適切かを検討する。
⑫運用開始
効果測定が終わり、成果達成に適していることが分かったら、いよいよ運用開始!
スライドでの解説が終わったあとは質疑応答コーナーもあり、こんな質問が出ていましたよ。
Q)タッチポイントを選ぶポイントは?
A)3日間など、瞬間的にバズらせたい場合はSNSや口コミ、紹介を利用し、長く効果を残したい場合には検索エンジンを利用します。
Q)検討した目的やキーワードが、どうしても結果に繋がらなかった場合、どうしていますか?
A)どうしても結果が出ない場合は他に目を向けて、そのキーワード自体に価値がなかったものと考えることもあります。
●オウンドメディアとは、自社で所有する情報媒体のこと。問合せ数を増やしたいなど、事業の課題を解決するために利用される。
●制作時の注意点① まず初めに目的や成果(効果測定のため計測できるもの)を考える。ターゲットやコンテンツから考えないこと。
●制作時の注意点② ターゲットの『態度変容』 『タッチポイント』 『ボリューム』を軸にコンセプトや記事づくりを行う。
“カスタマージャーニーマップ”や“CTA”、また“UU数とPV数の違い”など、導入経験があったりよく調べたりしないと深く理解できないようなワードが並びました。「オウンドメディアって聞いたことはある」「なんとなくは知ってるけどもっと詳しくなりたい!」という方には、途中のワードで理解が滞るかも。
また当日はオウンドメディアの導入検討例を記したプリントが配られましたが、こちらはあまり使われず…。スライドをそのまま配ってしまうとただ読むだけの講義になってしまうのでそれは無くても良いと思いますが、用語の解説や講義をフォローする資料が欲しかったです。
ただ、実際の現場で多業界のメディアを制作する方から手順を直接聞けたのは、大きな収穫になったと思います。“「○○と○○をやる」ではなく「○○はやらない」を決めてください” “SNSでは、10本に1本バズれば良い方かな”など、質疑応答の何気ない答えも、個人的に大変参考になりました。
テーマや内容の実用性 ★★★★★
分かりやすさ ★★★★☆
コストパフォーマンス ★★★★☆
時間配分 ★★★★★
環境・設備 ★★★★★
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フリマネ編集部 中村 nakamura@y-h-c.com