MONEY
2023.10.10
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プログラマーとして働いている人や、これから目指そうと思っている人のなかには、フリーランスとして働くことを視野に入れている人も少なくないはず。フリーランスプログラマーになるにはどうすればよいのか、メリットは多いのかなど、疑問を解決しておきたいですよね。
本記事では、フリーランスプログラマーになる方法やメリットを解説します。案件はどうやって獲得するのかや、未経験でもなれるのかについても解説するので、フリーランスプログラマーを目指している人は参考にしてみてください。
目次
フリーランスプログラマーとは、会社に属さず個人でプログラマーとして活動している人です。副業としてやっている人もいれば、本業として生計を立てている人もいます。
仕事内容は、会社員とフリーランスとであまり差はありません。プログラミング言語を使って、さまざまなソフトウェアやシステムを開発します。開発するシステムやソフトウェアには幅広いものがあり、物流システムや金融システム、各種スマホアプリやSNSなど多様な場でプログラマーが活躍します。
フリーランスプログラマーになるために必要なスキルや経験には、プログラミングスキルや一定の実務経験などが挙げられます。あらかじめ必要なスキルや経験を確認しておき、フリーランスになる準備に役立てましょう。
プログラマーになるなら、当然プログラミングスキルは必須です。フリーランスは即戦力として必要なポジションに入る前提で採用されるため、プログラミングのスキルや経験がないと採用してもらえません。
プログラミングスキルを得るには、JavaScript・C言語・PHP・Ruby・Python・C#などのプログラミング言語を学ぶことが必要です。プログラミング言語はそれぞれ特徴や用途が異なるため、作りたいプログラムやニーズに応じて学ぶ言語を選びます。プログラミングスキルを身につけて独立するまでの方法は、後述します。
プログラミングの実務経験は、できれば3年以上あると仕事が獲得しやすいでしょう。多くの案件では、最低3年以上の実務経験が求められる傾向にあります。
先述のとおり、基本的にフリーランスは即戦力として必要なポジションに配置されるため、経験が乏しい人に企業側が教育コストをかけることはありません。必要なポジションに配置したら、滞りなく1人でアウトプットを出してくれる人材をフリーランスとして採用するため、最低でも3年程度の実務経験は必要と判断される傾向にあります。
案件によっては1〜2年程度でもよい場合がありますが、単価が低いケースが多いと考えられます。
フリーランスとして働く上では、職種に関係なく基本的なビジネススキルも欠かせません。クライアントとコミュニケーションを取りながら、自分でタスク管理やスケジュール管理を行って業務を進めます。スムーズに仕事を進めるためには、社会人としてのマナーやコミュニケーション能力、タスク管理能力などがマストです。
フリーランスは、会社に属さず自由に仕事ができる良いイメージだけを持たれがちですが、クライアントと良好な信頼関係を築きながら仕事をする必要があるため、基本的な社会人としてのマナーや常識、ビジネススキルは持ち合わせていなければいけません。
納期や約束を守れない、連絡を返さない、コンプリートワークができない、コミュニケーションがスムーズに取れないなど、会社員と同様に社会人として必要なスキルが備わっていなければ、フリーランスとしてやっていくことは難しいと理解しておきましょう。
フリーランスプログラマーになるには、独学でスキルを身につける方法や会社員として経験を積む方法などがあります。これからフリーランスプログラマーになろうと思っている人は、確認しておきましょう。
プログラミング未経験であっても、独学でプログラミングを学び、フリーランスとして独立することも可能です。最近ではネット上に多くの有益な情報が載っているほか、勉強用の教材や素材が配られていることも多々あります。
独学なら、お金をかけず自分のペースでスキルを身につけることが可能です。ただし、独学ですべて理解しようとするのは簡単でない上に、多大な時間も要します。調べてもわからないことに出くわすと、解決できず不十分な理解のまま終わってしまいます。モチベーションを保ち続けることも難しく、自己管理を徹底できる努力家の人でないと厳しいでしょう。
最も王道なのが、会社に入ってプログラマーの経験を積んでから独立する方法です。会社なら未経験でも採用してくれるため、経験を積んでフリーランスを目指せます。フリーランスとして独立している多くの人が、会社でスキルや経験を身につけた人と考えられます。
会社員としてプログラマーを経験してから独立すると、フリーランスになってから仕事が獲得しやすいこともメリットです。会社の同僚や取引先の人と人脈が作れるため、独立後にはツテを辿って仕事を受けられる可能性が高まります。勤めていた会社と業務委託契約に切り替え、フリーランスとして仕事を受けることも可能です。
ただし、未経験で採用してもらえるのは新卒や第二新卒までの年齢が基本で、遅くても30代に差し掛かる前が限度でしょう。30代に突入すると、なかなか未経験で採用してくれる会社はないため注意が必要です。30代以降に未経験からフリーランスプログラマーになりたいなら、先述した独学か後述するスクールに通う方法が適しています。
プログラミングスクールでスキルを身につけ、フリーランスプログラマーとして活動を始めるのも1つの方法です。プログラミングスクールに通えば、基礎知識からすべてサポートを受けながら学べるため、独学と比較して効率よくスキルが身につけられます。
プログラミングスクールは豊富にあるため、自分にあったところを選べるのも魅力の1つです。一方で、プログラミングスクールの費用は高額な点に注意する必要があります。スクールやコース内容、期間にもよりますが、50〜90万円程度かかるのが一般的です。
ただし、厚生労働省が提供する教育訓練給付金を利用すれば、一定額を免除してもらえます。教育訓練給付金の対象にされているプログラミングスクールを選べば、コース内容に応じて数十万円が免除される場合もあります。スクールに通うことを検討する人は、給付金の対象かどうかを1つの基準にするといいでしょう。
フリーランスプログラマーになったあと、どうやって案件を獲得すればよいかわからない人もいるはず。以下で主な3つの方法を紹介するので、確認してみてください。
フリーランスの人に最もおすすめなのが、人脈をたどって仕事をもらう方法です。友人や知人、前職の同僚など、同じ業界に知り合いがいる人はまず声をかけてみましょう。知っている相手からの紹介であれば、コミュニケーションもスムーズに進みやすく、粗悪な案件をつかむリスクが減ります。
仕事関係の知り合いであれば、自分がどんなスキルをもった人材かを理解してもらえている可能性が高いため、自分にあった案件を紹介してもらいやすいでしょう。その案件のリアルな実態も気兼ねなく聞きやすいため、事前にどんな案件かを把握しやすいのもメリットです。
ただし、知り合いの面子を潰すようなことをしてしまうと、関係性が壊れてしまうので注意しましょう。納期を守らない、仕事のクオリティが低い、態度が悪いなど、社会人として失礼なことをすると紹介してくれた相手の評判まで下げることにつながります。
フリーランスエージェントへの登録も、フリーランスにおすすめしたい仕事獲得方法の1つです。フリーランスエージェントに登録すれば、自分のスキルや希望にあった仕事を紹介してもらえます。
フリーランスエージェントとは、企業からのフリーランス向け案件を多数保有し、フリーランスに仕事を紹介してくれるサービスです。事前に登録者のスキルや希望をヒヤリングし、マッチした案件があれば都度紹介してもらえます。
比較的高単価かつ長期的に継続する案件が多く、フルタイムで稼働してまとまった報酬を受けられるものも多い傾向にあります。条件はエージェントが間に入ってすり合わせてくれるため、交渉しづらい報酬や休みなども気兼ねなく相談することが可能です。
利用自体は無料なことがほとんどですが、報酬から一定の手数料が引かれる点は理解しておきましょう。
クラウドソーシングサービスを利用し、仕事を獲得する方法もあります。クラウドソーシングは案件数が豊富で手軽に仕事が受けられるため、とくに副業から始めるときに利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングとは、企業や個人事業主などが不特定多数の人に対して業務を発注するスタイルを指し、受発注の場として使われるのがクラウドソーシングサービスです。クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングサービスにはさまざまなものがあり、登録すればすぐに利用できます。
ただし、クラウドソーシングサービスの案件は低単価かつ単発のものが多く、それだけで生計を立てるのは少し厳しい場合もあります。クラウドソーシングサービスは、副業から経験を積みたいときに利用するのがおすすめです。
フリーランスプログラマーになるメリットには、自由に働けることや収入が上がることなどが挙げられます。フリーランスプログラマーになるか迷っている人は、以下でメリットを確認しておきましょう。
フリーランスになると、働く場所や時間が自由になります。フリーランスは会社に属さないため、始業時間や就業時間がないほか、特定の勤務地もありません。自分のプライベートにあわせて働く時間は自由に決められ、住みたい場所に住んだりその日の気分で仕事をする場所を変えたりできます。
受ける案件によっては、稼働する時間を指定されたり、出社してほしいといわれたりすることもありますが、嫌ならその案件は引き受ける必要がありません。自分の働きたい時間や場所に合った案件を、自由に自分で決められます。
毎日の満員電車に嫌気が指している人や、地方や海外に住みたいと考えている人、旅をしながら生活したいと考えている人などには、非常に魅力的なメリットといえるでしょう。こどもの保育園の送り迎えがしやすくなるため、育児をしている人にもメリットは大きいといえます。
受ける案件の種類や量によっては、収入を上げられる可能性があります。毎月の固定給が決まっている会社員とは違い、フリーランスは仕事をすればしただけ収入が積み上がっていきます。
単価の高い案件を多数引き受けることができれば、その分収入をどんどん積み上げることが可能です。会社員は毎月の給料が決まっているほか、残業や休日出勤をしてももらえる手当は限られています。難易度の高い仕事を任されても、固定給にプラスされることは基本的にありません。
フリーランスであれば、依頼された仕事に対してきちんと報酬が支払われるため、新しく追加で依頼があればもちろんプラスで報酬が積み上がっていきます。報酬に対して工数がかかりすぎる場合には、交渉することも可能です。
難しい仕事をこなしたり、人よりたくさん成果を上げているのになかなか収入が上がらず不満を抱えている人にとっては、魅力的な要素といえます。
余計な人間関係のストレスが減るのも、フリーランスになるメリットの1つです。会社に勤めていると、苦手な人とも一定の付き合いをしなければなりません。厳しい上下関係や対立、余計な飲み会などにも直面するため、ストレスを抱える人は少なくないでしょう。
フリーランスになれば、会社のように定まった人間関係は少なくなるほか、事務的なやり取り以外は基本的に発生しません。依頼された案件を遂行するうえでクライアントと関わる必要はありますが、業務に関わるすり合わせや報告のみで済むことがほとんどです。
会社から社員同士の交流を深めるようイベントへの参加を強いられたり、苦手な人が部署にいたり、上司からのパワハラに悩んでいたりする人には、メリットは大きいでしょう。
フリーランスプログラマーになると、多数のメリットがある反面デメリットもいくつか存在します。良い面も悪い面も知ったうえで、フリーランスになるかどうかを判断しましょう。
フリーランスになると、受けられる社会保障制度が手薄になります。会社員であれば、体調不良を理由に休んでも有給休暇が取得できるほか、長期で働けなくなっても傷病手当制度によって給与の一定額が補償されます。
フリーランスには有給休暇制度も傷病手当制度もないため、身体を壊して働けない日があると収入はゼロです。万が一長期的に働けなくなってしまうと、当面の収入が途絶えて生活が立ち行かなくなる可能性もあります。
産休や育休制度もないため、出産や育児で働けない場合でも収入は得られません。あわせて、出産や育児で働いていない期間でも国民健康保険の支払いが必要です。会社員であれば約1〜2年は産休育休が取得でき、給料のうち一定額を受け取れます。
万が一のときにフリーランスは十分な社会保障制度が受けられないため、あらかじめ認識しておくことが重要です。
フリーランスは案件を受ければ受けただけ収入を積み上げられる一方で、収入が不安定であるデメリットも存在します。案件を受ければ受けただけ収入が積み上がることは、反対にいうと仕事が受けられなければ収入は得られないことを意味します。
フリーランスになっても継続して十分な仕事が獲得できるとは限らず、獲得できたとしてもいつ依頼が停止するかはわかりません。会社員でも解雇や倒産のリスクはありますが、フリーランスのほうがリスクは高いことを覚えておきましょう。
会社が社員を解雇することは法律上なかなか簡単ではありませんが、フリーランスへの仕事の依頼を停止することは容易にできます。継続して良質な案件をもらえていたとしても、突然次の月から仕事がなくなる可能性は低くありません。
フリーランスになると、何もかも自分でやる必要があるのもデメリットです。会社であれば、基本的には事務作業は事務員が行い、経理業務は経理担当者が行います。フリーランスは会社に属さず個人で仕事をするスタイルなので、日々の事務作業や経理処理はすべて自分で行わなければいけません。
とくに確定申告は、やったことがない人にとっては難しく感じる業務の1つです。会計ソフトを使えば簡単にできるものの、一定の知識がないと煩わしく感じるでしょう。
また、日々の業務でも自分でタスク管理やスケジュール管理などを徹底しないと、誰も見張っていてくれません。会社員であれば、上司や先輩がある程度フォローしてくれる場合もありますが、フリーランスは誰にもフォローや鼓舞はしてもらえません。
あらゆる管理を自分で行う必要があるため、自己管理ができない人には難しいといえるでしょう。
フリーランスプログラマーに向いているのは、自己管理や業務管理が得意な人、新しいことへの挑戦が好きな人、自主性を持って仕事ができる人です。フリーランスになると、すべて自分の責任の下で業務を進めなければならないほか、新しい技術や知識を率先して身につける必要があります。
また、クライアントへ積極的に物事を提案したり、自らよりよい仕事をするために発信したりする必要もあるため、自主性がある人に向いています。
IT業界は発展が目まぐるしく、常に新しい技術や情報が飛び交う世界です。常に新しいことに目を向けて情報をキャッチし、自己研鑽に励める人なら、長期的に重宝されるフリーランス人材になれるでしょう。
なかでも、自己管理ができることは欠かせない要素です。毎日規則正しい生活をして健康維持ができることや、モチベーションを維持して仕事に打ち込むことができると、フリーランスとしての活動をうまく運べるでしょう。
フリーランスプログラマーに向いていないのは、自己管理ができない人、人と信頼関係が構築できない人、コミュニケーションが苦手な人、社会人としての基本的なマナーやスキルを身につけていない人などが挙げられます。
フリーランスは自由に仕事ができる一方で、自己管理を徹底してクライアントと良好な信頼関係を築けないと仕事はもらえません。すぐに体調を崩して納期に遅れたり、スケジュール管理ができず連絡や納品が遅れたりする人は、信頼を得ることが難しいでしょう。
フリーランスは一見人との関わりが少なく思われがちですが、クライアントや一緒に仕事をする人と適切なコミュニケーションを取りながら円滑に業務を進める力が必要です。きちんと要件をすり合わせたり、適宜自分の意見を発信したりしながら進められるコミュニケーション能力がないと、一緒に仕事をしたくないと思われてしまいます。
社会人としての基本的なマナーやビジネススキルがない人も、即戦力として安心して仕事を任せられると思ってもらえないでしょう。
最後に、フリーランスプログラマーに関してよくある質問を紹介します。未経験でもなれるのか、年収はどのくらいなのかについて解説するので、気になる人は参考にしてください。
未経験でも、必要なスキルや経験を身につければフリーランスプログラマーになることは可能です。スキルが一切ない状態でいきなりフリーランスプログラマーになることはできないので、注意しましょう。
現時点で未経験の人は、独学するか、会社員として未経験で採用してもらうか、プログラミングスクールに通うかの方法でスキルを身につけることが必要です。いずれかの方法でスキルを身につけたうえで、最低でも3年程度は実務経験を積みましょう。
最低限のスキルを身につけたら、まずは副業としてプログラマーの仕事をはじめてみてください。経験年数が少なくてもできる簡単な案件もあるので、まずはコツコツ実績を積み上げることからはじめる必要があります。
プログラマーとして十分なスキルと経験を身につけ、ひとりである程度の案件がこなせるようになれば、本業のフリーランスプログラマーとして独立することを考えるといいでしょう。
フリーランスの場合は、職種に関わらず年収は誰しもバラバラです。あえて稼働時間を少なくして収入が減っている人もいれば、しっかり働いて収入を多く得ている人もいます。
育児や介護と両立して短時間である程度稼げればよい人や、副業としてお小遣い程度が稼げればよい人、フルタイムで働いて稼ぎたい人など、フリーランスとしての働き方はさまざまなニーズに対応できます。会社員のようにみんな一定の時間働く必要があるわけではないため、一概に収入の目安は出せません。
しっかり本業として働いて生計を立てている人だと、600万円〜800万円ほど稼ぐ人もいます。
フリーランスプログラマーが失敗する理由には、スキルが足りなかった、クライアントと信頼関係を築けなかったことが主に挙げられます。
書類上は条件を満たせていても、実務スキルが足りないと求められるアウトプットが出せず、継続して依頼がもらえない事態につながります。納期や約束を守れない、体調を頻繁に崩す、報連相ができないなど、クライアントから信頼してもらえない仕事の仕方をしていても、継続して依頼を受けることは難しいでしょう。
フリーランスプログラマーとして成功するには、日々スキルを磨くこと、社会人としてのビジネスマナーを守ること、コミュニケーションを適切にとることなどが必須です。
本記事では、フリーランスプログラマーになる方法やメリットを解説しました。これからフリーランスプログラマーを目指す人は、まずプログラミングスキルを身につけ、一定の実務経験を積むところから始めましょう。
フリーランスには働く時間や場所が自由なメリットがある一方、収入が不安定になりやすく社会保障制度も手薄になるデメリットがあります。常に自己研鑽し続けることや、自己管理を徹底することも必須なので、フリーランスプログラマーを目指すときには自分にできそうかどうかを慎重に判断しましょう。