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2022.12.29

損害保険とは?種類や補償内容をわかりやすく解説

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偶然起こった事故などで生じた損害を補償してくれる損害保険。万が一のときのために備えておきたいとは思いつつも、損害保険ではどんなことが補償されるのか、損害保険のなかでもどんな保険に入ればよいのかなど、わからないことが多い人もいるはずです。

 

本記事では、損害保険とはどういうものなのか、生命保険との違いは何かなどをわかりやすく簡単に解説します。損害保険の主な種類も紹介するので、加入を検討している人は参考にしてみてください。

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    損害保険とは?

    損害保険とは?

    損害保険とは、偶然起きた事故などによって生じた損害に備えるためのものです。損害保険会社が取り扱っており、種類も多岐にわたります。追って詳しく解説しますが、自転車や自動車での事故、火事や自然災害などに備える保険が用意されているのが特徴です。

     

    損害保険では、偶然の事故が起きる度に保険金が支払われる仕組みなので、契約中の支払い回数は複数にわたることもあれば、一度も生じないこともあります。支払われる保険金の額は、契約時に上限は決まっているものの、起きた事故によってどのくらい損失が発生したかによって都度変化するのが特徴です。

    損害保険と生命保険の違いは?

    損害保険と生命保険の違いは?

    生命保険が人に対する保険である一方、損害保険はモノに対する保険です。

     

    生命保険は人の生命に対して保険金が支払われたり、病気や怪我による入院や通院に対して保険金が支払われたりします。終身保険や定期保険、養老保険、収入保障保険などが該当し、自分の命に万が一のことがあった場合に備えるものと理解しておきましょう。

     

    損害保険は偶然起きた事故によって、相手のものを壊してしまったり、相手に怪我を負わせてしまったり、自分の所有物が壊れてしまったりしたときの損害を補うものです。

     

    生命保険と損害保険はそもそも目的が異なるので、何に備えたいかによってどちらに加入するかは異なります。自分が亡くなったときや重度の障害を負って働けなくなったときなどに備えたいなら、生命保険に加入します。残された家族の生活が苦しくならないよう、生命保険でお金を遺すことが可能です。

     

    日常生活のなかで起こりうる事故やトラブルに備えておきたいなら、損害保険に加入します。自動車を運転する人は自動車保険、個人事業主が仕事で起こりうるトラブルに備えるなら賠償責任保険、ペットの治療費をカバーしたいならペット保険など、目的ごとにどんな損害保険に加入するかは異なります。

    損害保険の主な種類

    損害保険の主な種類

    損害保険には、さまざまな種類があります。以下で一般的に多くの人が加入する損害保険の種類を紹介するので、チェックしてみてください。

    車の損害保険

    車の損害保険は、いわゆる自動車保険を指します。車に乗る人に加入義務のある自賠責保険とは異なり、損害保険の自動車保険はあくまでも任意です。

     

    自賠責保険は、事故を起こした相手に怪我をさせてしまったり死なせてしまったりした場合に、補償が受けられるもの。自賠責保険に加入していないと、事故を起こしたときに相手の損失がカバーできない人が多発する可能性を鑑み、法律で加入を義務づけています。

     

    ただし、自賠責保険でカバーできる損害はあくまでも一部です。事故の大きさによっては、自賠責保険で到底カバーしきれないほどの損害賠償請求が起こる可能性も低くありません。また、自賠責保険では車の事故によって相手の財物を壊してしまった場合や、自分自身が怪我や障害を負ってしまった場合は補償を受けられないのが現状です。

     

    車による事故は被害の大きさが未知で、場合によっては何人もの人に被害を与えてしまう大事故を引き起こすこともあるため、損害保険で備えておくことが重要といえます。

    家の損害保険

    住居に関する損害保険はさまざまなものがありますが、主には火災保険や地震保険が挙げられます。損害保険に加入して保険の対象にする建物が、火災や地震によって被害を受けたり、建物のなかにある家具や家電などが被害を受けたりした場合に、補償を受けることが可能です。

     

    火災保険では、その名のとおり火災による被害をカバーしてくれるほか、風災や水災による被害も補償してくれます。火災保険は法律で加入が義務付けられているわけではありませんが、賃貸に住む場合やマンション・アパートなどの共同住宅に住む場合には、管理会社が加入を必須としている場合がほとんどです。

     

    とくに賃貸物件では、火災などが起きて部屋が破損したりしても、退去するときには原状復帰をさせて元の状態で返却しなければいけません。火災保険に加入していないと経済的に対応できない人が多いことから、貸主が損失を被ることにならないよう加入を義務付けています。

     

    購入した住宅の場合は、火災などで住宅が被害を被って住めなくなったとしても、住宅ローンは返済しなければいけません。同様に経済的に対応できない人が多く、住宅ローンを貸し付けた銀行が損失を被ることを防ぐために火災保険への加入を契約で義務付けています。

     

    地震保険は、地震や噴火、津波によって起きた被害をカバーするものです。地震保険は単体で加入することができず、火災保険に付帯させる形で加入しなければいけません。

     

    地震による被害は火災などよりも大きくなりやすいため、政府と損害保険会社が共同で運営しています。公共性が高いため、損害保険会社によって補償内容や保険料が変わることはありません。

     

    なお、地震によって火災が発生した場合の損害は、火災保険ではカバーできないため注意が必要です。日本は地震発生率が高い国なので、万が一のことを考えて地震保険にも加入しておくことをおすすめします。

    身体の損害保険

    身体に関する損害保険は、主に傷害保険が挙げられます。傷害保険で備えられるのは、偶然起きた事故や突発的に起きたことによって負った怪我です。病気による治療や入院、通院はカバーできないため注意しましょう。

     

    あくまでも偶発的、突発的に起きた事象による怪我が対象なので、段階的に起こる疲労骨折や関節の変形などには対応できない点にも注意が必要です。

     

    傷害保険のなかには、旅行時のトラブルに備える保険もあります。旅行中に負った怪我の治療費や、盗難にあった所持品の費用を補償してくれます。旅行傷害保険は国内と海外で商品が異なるので、行き先にあわせて選ぶことが重要です。

     

    海外旅行では、万が一現地で怪我をして治療を受けた場合、驚くほど高額の請求がされることもあるので、必ず旅行傷害保険に入ってから渡航するようにしましょう。盗難被害も日本国内より多いため、きちんと備えておくことが重要です。

     

    旅行傷害保険以外にも、自転車保険や交通事故傷害保険などもあります。自分の日常生活にあわせて、必要なものに加入しましょう。

    その他の損害保険

    ほかにも、損害保険には個人賠償責任保険や、所得補償保険、ペット保険などさまざまなものが用意されています。

     

    個人賠償責任保険は、日常生活のなかで誰かに怪我をさせてしまったり、誰かの財物を壊してしまったりして、損害賠償責任を負ったときに補償してくれるものです。所得補償保険は、怪我や病気によって働けなくなった場合に生活費をカバーしてくれます。ペット保険は、ペットの治療や手術などの費用を一部負担してくれるものです。

     

    なかには、ゴルフなど個人の趣味のなかで起こりうる事故やトラブルに備えられる損害保険もあります。損害保険の種類は多岐にわたるため、自分の生活に必要な補償は何かを考え、適切なものに加入することが重要です。

     

     

    法人向け損害保険

    損害保険には、法人向けに特化したものもあるのが特徴です。オフィスや工場、店舗が火災や自然災害で被害を受け、営業ができなくなった場合や商品の生産ができなくなった場合などに備えられるものがあります。

     

    自社が製造した品物や食べ物により、顧客に健康被害を生じさせてしまった場合や、工事現場での事故により通行人に怪我を負わせてしまった場合なども、損害保険で備えることが可能です。あわせて、従業員が業務中に怪我をしてしまった場合に備えておくことも重要といえます。

     

    法人向けの損害保険も種類や補償内容が多岐にわたるため、自社の事業内容や従業員の特性に応じて必要な保険に加入することが重要です。

    損害保険を選ぶときに考慮すべきこと

    損害保険を選ぶときに考慮すべきこと

    種類が豊富な損害保険は、どれに加入するか選ぶのも一苦労です。以下で損害保険を選ぶときに考慮すべきポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

    自分に必要な補償がきちんと含まれているか

    損害保険を選ぶときには、当然ながら自分が補償したい内容がきちんと含まれているものを選びましょう。メインの補償内容が一致していても、細かい内容で自分のニーズからズレている可能性もあるため、細かい条件や特約の内容まで確認することが重要です。

     

    保険は、特約やオプションをつけて手厚くすればするほど保険料が上がります。必要なものをつけることは重要ですが、リスクが少ない事柄は外すことも同じく重要といえます。

     

    例えば、住んでいる地域などによっては、火災保険で水災まで備える必要がない場合もあるはずです。限りなくリスクが低いものは外し、より必要な内容を手厚くするなど、自分のニーズとリスクの大小に応じてうまくカスタマイズすることが大切です。

    保険料は適切か

    損害保険は、同じ補償内容であっても保険会社によって金額が異なります。同じ補償内容であれば、なるべく安く済むところを選んだほうがベターです。ただし、保険会社の対応やサービス内容などによって違いが生まれることもあるので、総合的に判断することも忘れないようにしましょう。

     

    最近では、インターネットから申し込むことで保険料を割引いてくれる保険会社が増えています。各保険会社の割引内容や見積もり内容を比較し、ベストなところを選びましょう。

    特約や付帯サービスは自分に合ったものがあるか

    保険会社が用意している特約や付帯サービスが、自分に合っているかどうかも重要なポイントです。

     

    保険会社によって、用意している特約やオプション、付帯サービスは異なります。基本的な特約はどこの会社も用意していることが多いものの、会社によって特約を豊富に用意していたり、基本的なものしか用意していなかったりと、さまざまです。

     

    また、同じ特約であっても、内容の詳細は異なります。例えば自動車保険だと、ロードサービスと一口にいっても、事故を起こして動けなくなった車をレッカーで最大何kmまで無料で運んでくれるか、ガス欠時に給油してくれるガソリンは何Lまで無料かなど、詳細は保険会社によってさまざまです。

     

    損害保険を比較する際には、必ずどんな特約が用意されているか、特約の中身はどの程度かまで確認するようにしましょう。

    個人事業主が加入する損害保険は経費にできる?

    個人事業主が加入する損害保険は経費にできる?

    個人事業主の事業に関する損害保険であれば、保険料は経費にすることが可能です。個人事業主が経費にできる損害保険の種類には、以下のようなものがあります。

     

    • オフィスの火災保険料
    • オフィスの地震保険料
    • 事業で使用する車の自動車保険料

     

    もし自宅や自家用車を事業用として兼用している場合は、家事按分をして事業用としての割合のみを経費に計上できます。例えば、自家用車としての利用が60%、事業用としての利用が40%の場合は、自動車保険料に40%をかけた金額が経費にできる額です。

     

    反対に、以下のような保険は経費にすることができないので、注意しましょう。

     

    • 生命保険
    • 自宅の火災保険
    • 自宅の地震保険
    • プライベートの旅行保険
    • 国民年金保険
    • 国民健康保険

    損害保険のまとめ

    損害保険のまとめ

    本記事では、損害保険の概要について解説しました。損害保険は、偶然起きた事故によって生じる損失に備えられる保険です。種類は、自動車や住宅、ペットやゴルフなど用途にあわせて豊富に展開されているので、自分のニーズにあったものに加入することが重要といえます。

     

    損害保険に加入する際には、補償内容が自分の希望にあっているかや、保険料は適切か、特約の内容は問題ないかなどをきちんと確認することが大切です。複数社から見積もりをとり、保険料や補償内容などを細かく確認してから加入を決めるようにしましょう。

     

     

     

     

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