MONEY
2024.02.16
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確定申告を無事終えると、待っているのが所得税の納付。わざわざ税務署やコンビニへ出かけて支払うのは面倒な上に、忘れてしまう可能性もあるため、その場ですぐクレジットカードで支払えると楽ですよね。
本記事では、確定申告で決定した所得税をクレジットカードで支払うことは可能なのかや、納付方法などについて網羅的に解説します。クレジットカードで所得税を支払う際の注意点についても解説するので、事前に確認しておきましょう。
目次
確定申告をして決まった所得税は、クレジットカードによる納付が可能です。指定のサイトへアクセスして手続きをすれば、オンライン上でクレジットカードによる納付ができます。
確定申告をe-Taxで行った場合には、そのまま納付サイトへ遷移することも可能です。クレジットカードによる所得税の納付方法は、以降で詳しく解説します。
早速、クレジットカードで所得税を支払う方法について詳しく解説します。利用できるクレジットカードや手続き先について触れているので、手続きする前に確認しておきましょう。
所得税の納付に利用できるクレジットカードの種類は、全部で6つです。Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・TS CUBIC CARDのマークがついているものは利用できるので、幅広いカードが使えるといえるでしょう。
日本ではあまりなじみがありませんが、アメリカのDiscoverカード、中国の銀聯などは利用できないため、所有している人は気をつけてください。
所得税をクレジットカードで納付する際には、「国税クレジットカードお支払いサイト」にて手続きを行います。直接サイトにアクセスして納付することもできるほか、先述のとおりe-Taxで確定申告を行ってそのまま遷移することも可能です。
サイト上には、納付に際する注意事項や決済手数料の試算、手続きの流れなどが記載されているので、利用する前に確認しておきましょう。納付の流れについては、次項で解説します。
国税クレジットカードお支払いサイトを通じて、所得税を納付する手順を紹介します。
まずは、国税クレジットカードお支払いサイトにアクセスし、画面に表示されている注意事項を確認しましょう。重要な注意事項が書かれているので、必ず目を通してください。
注意事項を確認して「上記の注意事項を確認しました」にチェックを入れたら、納付情報の入力画面に移ります。氏名や住所、納付する国税の税目などの納付情報を入力してください。
納付情報が記入できたら、クレジットカード番号や使用期限などを入力し、手続き内容の確認を行います。最終確認をしっかり行ったら「納付」ボタンを押しましょう。正しく処理されれば、手続きは完了です。
所得税をクレジットカードで納付すると、いくつかのメリットが得られます。クレジットカードで納税するか迷っている人は、以下で詳細を確認しておきましょう。
クレジットカードでの納税はオンラインで行うため、確定申告を終えたらその場ですぐに納付が可能です。税務署やコンビニなどへ赴く必要がなく、ネット環境さえあればすぐに行えます。
夜間や休日なども関係なくいつでも納付できるので、営業時間を待つことによって納付を失念することもないでしょう。なお、24時間いつでも納付できるのは確定申告の時期のみです。それ以外の用途で別の期間にクレジットカードで納税する場合は、利用時間に制限があるため覚えておきましょう。
クレジットカードで所得税を納付すれば、利用金額に応じてポイントが貯まるのもメリットの1つです。ほとんどのクレジットカードにはポイント制度があり、毎月の請求額や利用先に応じてポイントが付与されます。
支払う所得税が高ければ高いほど、貯まるポイントも増えてお得です。仮に所得税の支払いが30万円で、クレジットカードのポイント還元率が0.5%だった場合は、1,500ポイントが貯まります。
ただし、クレジットカードによっては、税金の支払いに関する利用ではポイント還元率が下がる場合があります。あらかじめ税金の支払いに対して何%のポイントが貯まるか確認しておくといいでしょう。
クレジットカードによる納付なら、所得税を一括で支払うための資金が用意できなくても支払えます。クレジットカード払いであれば、支払い時に一括払い・分割払い・リボ払いの中から選択が可能です。
分割払いは、3回・5回・6回・10回・12回から選択できるため、毎月少しずつしか支払えない場合でも対応できます。
ただし、分割払いやリボ払いには、クレジットカード会社が定める手数料がかかる点に注意しましょう。とくにリボ払いは、毎月の利用金額に関わらず設定した金額のみを支払う方法で、手数料が膨れ上がりやすい特徴があります。
ボーナス払いには対応していない点も、あらかじめ理解しておきましょう。
次に、所得税をクレジットカードで納付する際に注意したいポイントを解説します。後から困ったことにならないよう、事前に確認しておいてください。
クレジットカードで所得税を納付する際には、納付金額に応じて所定の手数料がかかります。納める所得税の金額が増えれば増えるほど手数料も上がる仕組みなので、自分の納税額に対してどのくらいの手数料がかかるのか把握しておくことが重要です。
決済手数料は、以下のとおり発生します。
納付税額
決済手数料(税込)
1円〜10,000円
83円
10,0001円〜20,000円
167円
20,001円〜30,000円
250円
30,001円〜40,000円
334円
40,001円〜50,000円
418円
5万円を超えた後も、同様に1万円を超えるごとに決済手数料が加算される仕組みです。仮に所得税が45万円の場合だと、決済手数料は3,762円です。決済手数料は決して安くないため、あらかじめ把握した上でクレジットカード納付を利用するかどうか決めましょう。
なお、決済手数料は国税クレジットお支払いサイトで試算できます。気になる人は事前に試算して確認しておいてください。
所得税の納付にクレジットカードを利用する場合は、先述した国税クレジットカードお支払いサイトからしか納付ができません。コンビニや金融機関、税務署の窓口に赴いた上でクレジットカード払いをすることはできないため、誤解のないよう注意しましょう。
コンビニや金融機関、税務署の窓口で支払う場合は、現金しか対応していません。クレジットカードで支払いたいなら、スマホやパソコンからオンラインで手続きが必要です。
クレジットカードで一度に納付できる所得税は、1,000万円未満です。また、所有しているクレジットカードに設定された限度額以上の決済もできないので注意しましょう。決済手数料も含めた上で、クレジットカードに設定された限度額を超える場合は利用できません。
ただし、あくまでも一度で決済できるのが1,000万円未満なので、限度額が許すなら複数回決済することで1,000万円以上の納付が可能です。例えば、クレジットカードの利用限度額が2,000万円、所得税額が1,500万円の場合は、一度目で900万円ほど決済し、二度目で残りの600万円ほどを決済すれば全額クレジットカードで納付できます。
クレジットカードで所得税を納付した場合は、領収書が発行されません。もし領収書が必要な場合は、現金に納付書を添えて金融機関や税務署で納付する必要があります。
金融期間や税務署の窓口ではクレジットカードが利用できないため、領収書が必要な場合は必然的に現金で支払うことになります。どちらがより優先か考えた上で決めましょう。
所得税を支払っても、経費として計上はできません。所得税は事業を営む上で必要な支出ではないため、経費として認められない点を理解しておきましょう。
事業用のクレジットカードを利用して所得税を納める人は、誤って経費として計上してしまわないよう注意が必要です。誤って経費に計上してしまい、税務調査で発覚した場合は、過少申告加算税が発生する可能性があります。
所得税以外にも、クレジットカードで納付できる税金は複数あります。今後のために、以下でクレジットカード納付ができる税金の種類を確認しておきましょう。
本記事では、確定申告後に所得税をクレジットカードで納付する方法について解説しました。所得税は、国税クレジットお支払いサイトにて支払いが可能です。e-Taxから確定申告をした場合は、そのまま支払いサイトに遷移できて便利なので、ぜひ活用しましょう。
ただし、クレジットカードでの納付は、決済手数料がかかる点やオンラインでしかできない点などいくつか注意点もあります。メリットと注意点を把握した上で、クレジットカード納付を活用するかどうか事前に検討しておきましょう。