MONEY
2023.03.30
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偶発的に生じた事故による損害などを補償してくれる損害保険。一口に損害保険と言ってもさまざまな種類があるため、そもそもどんな損害保険があるのか、自分に必要な保険はどれかがわからず迷っている人も少なくないはずです。
本記事では、損害保険の種類を幅広く紹介します。車に関する保険や住居に関する保険、レジャーに関する保険など、ライフスタイルに応じて必要な保険を複数紹介するので、どの損害保険に加入するか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
損害保険とは、生活を送るなかで偶然起こった事故による被害や損害を補償してくれる保険です。車を運転していて事故を起こした場合や、旅行中に怪我をした場合、隣家で火事が起きて火が燃え移り家財が壊れてしまった場合など、生活において発生しうる事故の損害をカバーしてくれます。
生命保険会社が取り扱う生命保険とは異なり、損害保険は損害保険会社が扱っているのが特徴です。
損害保険はあくまでも偶発的に起きた事故による損害をカバーするものなので、経年劣化による家財の損傷や時間をかけて起こる疲労骨折などは補償の対象外である点には注意しましょう。
生命保険は人に対する保険で、損害保険はモノに対する保険です。生命保険は人の命に対して保険金が支払われるものである一方、損害保険は事故によって相手のモノを壊してしまったり、自分のものが壊れてしまったりしたときに保険金が支払われます。
生命保険と損害保険はそもそも加入目的が異なるため、自分が何に備えたいかに応じてどちらかを選ぶことが必要です。
生命保険は終身保険や養老保険、定期保険などが該当し、自分の命に万が一のことがあった場合に備えて加入するもの。主に残された家族が生活に困らないように備えることが多く、死亡した場合以外に高度障害を負って働けなくなった場合にも適用されることがほとんどです。
日常生活で起こりうるトラブルに備えたい場合は、損害保険に加入します。車やバイクに乗る人は自賠責保険やドライバー保険、住宅を所有している人は地震保険や家財保険、個人事業主なら賠償責任保険など、自分のライフスタイルにあわせて必要な損害保険に加入することが重要です。
次に、損害保険の種類を一覧で紹介します。車関連・住居関連・身体関連・レジャー関連・ビジネス関連・その他にわけて紹介するので、自分の生活に必要なものをチェックしてみてください。
まずは、車関連の損害保険を紹介します。主に自賠責保険・任意保険・ドライバー保険・バイク保険の4つがあります。
自賠責保険は、車関連の保険のなかで唯一法律で加入が義務付けられているものです。自賠責保険に加入せず公道を走行した場合は、法律により罰せられます。自動車だけでなく、原付バイクなどすべての車が対象です。
被害者救済を目的とした社会保障の要素が強い保険であるため、保険会社に利益は発生しない特殊な保険です。
自賠責保険は、車やバイクで事故を起こしてしまい、相手に怪我や後遺障害を負わせた場合や、死亡させた場合に補償を受けられるのが特徴です。相手に怪我を負わせた場合は上限120万円、後遺障害を負わせた場合は程度の等級に応じて上限75〜4,000万円、死亡させた場合は上限3,000万円が補償されます。
ただし、自賠責保険でカバーできるのはあくまでも一部であり、事故の程度によっては自賠責保険だけでは被害をカバーすることができません。大きな事故を起こしたときのためにも備えたいなら、次に紹介する任意保険への加入が必要です。
任意保険は、先述した自賠責保険ではカバーしきれない範囲の損害を補償するために加入するものです。自賠責保険は法律で加入が義務付けられている性質上、すべてをカバーしきることは難しいため、より大きな被害を出したときのために任意保険に加入します。
自賠責保険では、あくまでも事故を起こして相手に怪我をさせたり高度障害を負わせたり死亡させた場合にしか補償が適用されず、相手のモノや車を壊したり同乗者に怪我を負わせたりした場合には適用されません。任意保険に加入すれば、事故相手のモノや車、自分自身の怪我や同乗者の怪我、自分のモノや車への損害にも対応することが可能です。
自賠責保険だけでは補償が手厚いとはいえないため、頻繁に車を運転する人は任意保険にも加入しておくのが無難といえるでしょう。
ドライバー保険とは、誰かの車を借りて運転している際に起こった事故による損害を補償する保険です。友人から頻繁に車を借りることがある人や、レンタカーやカーシェアを頻繁に利用する人にぜひ検討してほしい保険といえます。
誰かに借りた車を運転している最中に事故を起こし、他人に怪我をさせてしまった場合、相手の車やモノを壊してしまった場合、自分や同乗者が怪我をした場合などに備えることが可能です。
ドライバー保険には、車を所有しておらず免許を持っている人が加入できます。通常自動車保険は所有する車に紐付けられているのが、ドライバー保険の場合は運転者に紐付けられているのが特徴です。
ドライバー保険に加入していなくても、車に紐付けられている自動車保険の補償が適用される場合もありますが、契約内容や事故の状況などによっては必ずしも補償されるとは限りません。
補償が受けられたとしても、車に紐付けられている自動車保険の加入者が支払う保険料が高くなる場合があるため、できるだけ人の車を借りる場合にはドライバー保険に加入しておくのが安心です。
バイク保険とは、バイクに乗る人が任意に加入する保険です。内容や目的は、車の任意保険と同じと捉えてよいでしょう。自賠責保険ではカバーしきれない範囲の損害を補償するために加入します。
車と同様に、自賠責保険だけでは相手のモノや車、自分の怪我などに対しては補償が適用されません。頻繁にバイクに乗る人は、自賠責保険にあわせて任意のバイク保険にも加入しておくと安心です。
次に、住居関連の損害保険を紹介します。主に火災保険・地震保険・家財保険が代表的な保険です。
火災保険は、火災による損害をカバーしてくれる保険です。火災だけでなく、風災や水災による被害も補償できるほか、盗難などによる被害にも対応しています。火災や風災は基本プランに含まれていることが多く、それ以外にどこまでの範囲をカバーするかは、保険に加入する際に決めることが可能です。
火災保険は法律により加入が義務付けられているわけではありませんが、基本的には加入しなければいけないものと考えておきましょう。賃貸や集合住宅であれば管理会社に加入が義務付けられていることがほとんどであるほか、それ以外の物件でも住宅ローンを借入れている場合は銀行が義務付けてるのが一般的です。
賃貸の場合は、いかなる場合でも退去時には原状復帰させて明け渡さないといけません。万が一火災が発生して大きな被害を受けた場合に、火災保険に加入していないと居住者に原状復帰してもらえないリスクがあります。
購入した物件の場合は、万が一火災で住居が住めない状況になったとしても、住宅ローンの返済はしなければいけません。銀行が貸し倒れリスクを回避するために、あらかじめ加入を義務付けているのがほとんどです。
地震保険は、地震や噴火、津波による被害をカバーするための保険です。地震保険は単体で加入できず、火災保険に付帯させる形で加入します。
地震保険に加入していない場合に、地震が起きたことで火災や水災が発生しても、火災保険ではカバーできません。地震による被害は地震保険でないとカバーできないため、注意が必要です。
地震による被害はほかの災害よりも大きくなりやすいため、政府と損害保険会社が共同で運営しています。公共性が高いため、損害保険会社によって補償内容や保険料が変わることはありません。
日本は地震大国といわれるほど地震が頻繁に起こるため、できる限り加入しておくと安心です。
家財保険は、自宅に置いている家具や家電、貴金属、美術品などの損害をカバーするための保険です。火災保険の一部であり、火災による家財の壊れ、落雷や風災、水災、盗難などによる被害にも対応してくれます。保険によっては、自分の過失により家具や家電などに損失を与えた場合にも補償してくれる場合があります。
火災保険に加入する際に、補償を建物のみ、家財のみ、両方のいずれに適用させるかを決めるのが一般的です。
なお、地震によって家財が壊れた場合は、家財保険では補償が受けられません。地震保険に加入している必要があるため、注意しましょう。
身体に関連する損害保険には、主に傷害保険があります。以下で詳しくチェックしてみてください。
傷害保険は、日常生活のなかで発生した怪我によって入院や治療、手術を行った際に補償を受けられる保険です。傷害保険では、急激に起こったものや偶然起こったもの、外来的に行ったものであれば広く補償されると考えていいでしょう。
道端で転んで骨を折った場合や、スポーツをしていてねんざした場合、遊泳中に溺れて溺死した場合など、急激・偶然・外来に当てはまる怪我や後遺障害、死亡であれば補償されます。
ただし、飲酒運転をして怪我をした場合や故意に喧嘩をして怪我をした場合などは、補償が適用されません。徐々に症状が出る疲労骨折のようなものや熱中症、細菌性食中毒、車酔いなども適用の対象外です。地震によって転んで怪我をした場合も適用外なので、傷害保険に加入する際には条件を細かく確認しておきましょう。
次に、レジャーに関する損害保険を2つ紹介します。頻繁に旅行に行く人や遊びに出かける人は、加入を検討してみてください。
旅行傷害保険は、旅行中に負った怪我により治療や入院、手術をした場合に補償が受けられる保険です。怪我だけでなく、自分の持ち物が盗難にあったり壊れたりした場合の補償もついていることが多い傾向にあります。
旅行傷害保険は、国内と海外にわかれているのが特徴です。海外旅行傷害保険では、死亡した場合の補償もついていることが多くあります。渡航する国によっては怪我などのリスクが高い場合も多いため、状況に応じて適切な保険を選ぶことが重要です。
レクリエーション保険は、レクリエーションに参加している最中に起こった怪我や熱中症による被害を補償してくれるものです。レクリエーションに行くメンバーが集合してから解散するまで事故を補償してくれるほか、参加するメンバー全員が補償対象であることがほとんどです。
対象のレクリエーションにはさまざまなものがあり、お花見・いちご狩り・海水浴・ハイキング・花火大会・運動会・魚釣り・水上スキー・もちつき・バーベキューなど多岐に渡ります。
傷害保険と同様に、急激・偶然・外来に該当する怪我や症状に適用されるのが特徴です。ただし、故意によるものや無資格運転、酒気帯び運転、テロ行為によるものなどは適用外であるため注意しましょう。
損害保険には、ビジネスにおいて起こりうる事故への備えができるものもあります。オフィスや工場が火災・風災・地震などによって損害を受けた場合や、営業ができなくなった場合などに補償を受けることが可能です。
ほかにも、自社で製造した商品に欠陥があったことで消費者に損害を与えてしまった場合や、提供した食事によって食中毒を起こしてしまった場合、建設現場での過失により通行人に怪我を負わせてしまった場合などに備えることもできます。
仕事において起こりうる事故やトラブルは、被害が大きくなりやすいのが特徴です。自社の業務内容やリスクに応じて、適切なものに加入しておくことが重要といえます。
ほかにも、損害保険にはさまざまなものがあります。以下で紹介するのはあくまでも一例なので、自分の趣味やライフスタイルに応じて被害に備えたいものがあれば保険を探してみるのもおすすめです。
個人賠償責任保険は、日常生活のなかで誰かに怪我をさせてしまったり、誰かの財物を壊してしまったりした場合に備えられる保険です。誰かに怪我をさせたり誰かのモノを壊してしまったりした場合には、損害賠償責任が発生します。状況によっては多額の賠償責任に発展する可能性もあるため、保険で備えていると安心です。
例えば、代金を支払う前の商品を落として壊してしまった場合や、家族でスポーツをしているときにボールを通行人にあてて怪我をさせてしまった場合、自宅の窓からモノを落として他人の車を壊してしまった場合など、日常生活におけるあらゆる事故による損失をカバーできます。
保険によっては、怪我をさせたりモノを壊してしまったりした相手側との示談交渉サービスを付帯させているものもあるのが特徴です。法律上の損害賠償額以外に、弁護士費用や訴訟費用の補償をつけることができる場合もあります。
所得補償保険は、病気や怪我によって働けなくなった場合に備えられる保険です。毎月の収入が途絶える代わりに、毎月保険金を受け取ることができます。とくに、傷病手当金が会社からもらえないフリーランスや個人事業主に人気の保険です。
あくまでも怪我や病気によって働けない期間に補償を受けられるものであり、死亡したり高度障害を負ったりした場合には補償は適用されません。死亡や高度障害になってしまったあとの家族の生活に備えたいなら、生命保険である収入保障保険等への加入が必要です。
ゴルファー保険とは、ゴルフのプレイ中に怪我をした場合や、相手に怪我をさせてしまった場合に補償が受けられるものです。ほかにも、ゴルフ用品が破損した場合や、他人のゴルフ用品を破損させてしまった場合も補償が適用されます。
ゴルフは、スイングしたゴルフクラブが他人の頭部にあたって死亡させてしまうリスクや、自分が打ったゴルフボールが建物に当たって損害を与えてしまうリスクなど、さまざまな危険が潜んでいるスポーツです。
ホールインワンやアルバトロスを達成した際の、祝賀会開催費用や記念品購入必要なども補償される場合があるので、頻繁にゴルフを行う人は加入を検討してみるといいでしょう。
ペット保険は、ペットの治療費や手術費をカバーできる保険です。ペットを飼っている人であれば、ペットが病気になったり怪我をしたりするリスクはつきものなので、加入しておくことをおすすめします。
治療内容によっては高額請求されることも少なくないため、ペットの健康をキープするためにも、飼い主の責任として加入しておくのが無難です。
もしペット保険に加入していない場合は、治療費の全額を毎回負担しなければいけませんが、保険に加入していれば3割以下の負担ですみます。病気になって継続的な通院が必要になった場合の負担は大きいほか、ペットが歳を取ると通院が避けられない場合がほとんどなので、ペットを飼い始めるタイミングで加入しておきましょう。
最後に、自分に合った損害保険を選ぶ際のポイントを紹介します。毎月保険料を支払うからこそ、しっかりと効果が得られる保険を選ぶことが重要です。
損害保険の種類は多岐に渡り、種類ごとに補償内容は大きく異なるため、まずは自分が備えたいリスクは何なのかを明確にすることが重要です。
車に頻繁に乗るなら車に関する保険、旅行に行くときには旅行傷害保険、ペットを飼い始めるならペット保険など、自分のライフスタイルに応じて起こりうる事故は何かを考え、適切な保険を選びましょう。
もちろん、必要に応じて加入する損害保険の種類が複数にわたっても問題ありません。備えたいリスクをピックアップし、必要性の大きさに応じて加入する損害保険の種類を選んでください。
家族がいる場合は、一人ひとりのライフスタイルに応じて必要な損害保険に加入しましょう。仮に同じ保険を家族にも適用させる場合は、人数に応じて保険料は増えます。むやみに家族全員に同じ保険を付帯させても、保険料が無駄になることがあるので注意が必要です。
むやみに家族全員に同じ保険を付帯させるのではなく、一人ひとりに必要な保険を見極めたうえでどの損害保険の種類を誰に加入させるかを検討することが重要です。
すでに加入している損害保険の補償内容と、新しく加入しようとしている損害保険の補償内容が重複しないかどうかも確認しておいてください。
損害保険は、原則自分が受けた被害の分しか保険金が受け取れないため、同じ補償内容で複数の損害保険に加入していても意味がありません。例えば自動車事故によって壊れた自家用車の修理をする場合、修理に支払った金額だけが補償されます。1つの損害保険でカバーした場合は、もう1つの損害保険からは保険金は受け取れません。
重複して加入しても毎月の保険料が無駄になるだけなので、重複加入していないかどうかは必ず事前に整理しておきましょう。
加入する損害保険の種類が決まったら、各社の保険をしっかりと比較しましょう。基本的にどの損害保険も、種類が同じであれば補償内容に大きな差はありませんが、保険料や支払われる保険金の額・基準は各社ごとに異なります。
より自分の状況に合った基準や金額を設定している保険を見極めておかないと、A社の損害保険に加入していれば補償されたのに、B社の損害保険に加入していたために補償が受けられず、大きな経済的損失を受けてしまったということにもつながりかねません。
各社ごとに付帯できるオプションの種類や、サポート体制などにも違いはあるため、しっかりと比較したうえで加入する保険を決めましょう。
本記事では、損害保険の種類を一覧で紹介しました。損害保険は目的に応じて種類が豊富に展開されているため、何に備えたいかを見極めれば自ずと加入すべき種類が見えてきます。車に頻繁に乗るなら車関連の保険、住宅を購入するなら火災保険や地震保険、ゴルフ好きならゴルファー保険など、目的に応じた損害保険の種類を選んでください。
加入する損害保険の種類を決めたら、必ず重複加入がないか確認することや、各社の保険を比較することを忘れないようにしましょう。よりお得に、かつ自分に合ったリスクに備えられるよう、損害保険選びは慎重に行うことが重要です。